イエス誘導法 [心理の不思議 9]


[信号]イエス誘導法





    有能なセールスマンは、客に決して「ノー」という言葉を言わせないといいます。

    ですから、どうしても客が「イエス」と言わざるを得なくなるような話題しか口に出しません。

    たとえば、

    「今日は、天気が良いですね~」

    「そうですね」

    「桜が咲くのも間近ですね」

    「本当に・・・」

    「お花見にでも行きたいものですね」

    「そうですね。行ってみたいですね」

    と、こうした同意を引き出す会話を続けることで、相手の心に「イエス」という肯定のみのメンタル・セットを作り上げることが出来るのだそうです。

    こうして、常に「イエス」と、答えさせて行くと、最後に肝心の質問である頼みごとをした時、相手は既に「イエス」と答えざるを得ない心理状態になっているのだといいます。

    「----そういう訳で、この商品の良さはお判りだと思いますが、よろしかったら、お一つ如何です?」

    「そうね・・・。せっかくだから一つ頂こうかしら」

    これは、つまり、「イエス」と答え続けているうちに、相手の気持ちの中にセールスマンの言葉の真意を確かめようとする意識がなくなるからなのだそうです。

    このイエス誘導法は、女性に何かをしてもらうためにも使いやすい方法だそうで、二つのグループに分けた若い女性たちにショートケーキを食べてもらうという実験をしたことがあったそうです。

    まず、Aグループの女性たちにこんな質問をしたそうです。

    「あなたは、自分の生活を豊かにする上で、食生活は大事だと思いますか?」

    「はい」

    「では、まずいものよりも、おいしい物を食べたいと思いますか?」

    「はい」

    「ここに、とてもおいしいショートケーキがあるのですが、食べてもらえますか?」

    この最後の質問に対してAグループの女性たちは、全員が「イエス」と答えたのだそうです。

    ところが、Bグループの女性たちには、こんな質問をしました。

    「あなたは、ぶくぶく太った醜い女性になりたいですか?」

    「とんでもない!」

    「美容に良い低カロリー食よりも、太りやすい高カロリー食の方が好きですか?」

    「まさか、そんなもの食べたくないわ」

    「では、ここにとてもおいしいショートケーキがあるんですが、食べてもらえますか?」

    最後の質問に「イエス」と答えた女性は、Bグループには一人もいなかったそうです。

    もしも、誰かに何か頼みごとがある場合は、この「イエス誘導法」をうまく使うことも一つのアイデアかもしれませんね。

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<今日のおまけ>


    冬の間雪で閉ざされて通行止めになっていた山ノ内町の志賀高原と群馬県の草津町を結ぶ「志賀草津ルート」が20日に開通した。

    積雪は例年よりも多く、高いところでは4メートルにもなる雪の壁が出来ているそうだが、この日はあいにくの悪天候のため渋峠までの通行とあって、開通式に訪れた車は、いつもの年に比べてかなり少なかったという。

    山ノ内町を訪れる観光客やスキー客は、今回の大震災の影響で、いつもの時季のなんと七割減だそうである。

    今後の計画停電にかかる地域の人たちが、休日にはぜひとも停電のない信州へ旅行してくれることを期待したい。

    信州の宿泊施設を利用した場合、宿泊費の一部が被災地への義援金に充てられるそうだ。(CMで阿部知事が呼びかけている)

    旅行することを後ろめたく思う必要はなく、旅行することで復興を後押しすることが出来るのだということである。


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