日本の水を狙う中国 [日々の雑感 5]
日本の水を狙う中国
今日は、ちょっと不安なお話です。
今、恐ろしい勢いで高度経済成長を続け、世界第二位の経済大国となった中国ですが、この中国が抱えている最も深刻な問題が「水不足」だといいます。
水は、経済を発展させる上で不可欠な要素を持ち、日本には、この世界に誇る美しい水があったために精密化学などの分野でも抜きんでた成果を収めて来た訳です。
しかし、ここへ来て、この日本の美しく安全な「水」に、中国資本が目を付け始めたのだといいます。
日本人は、「空気」と「水」は、黙っていても手に入ると思いこんできましたが、今や世界では「水を制する者が世界を制する」と、いう言葉が常識となっています。
そこで、そうした危機感の薄い日本に目を付けた中国資本が、日本の個人資産である水源を持つ山や森に静かに入り込み、そこの水利権を安価で手に入れ、中国へ送るための「水工場」を建設する可能性が大きくなって来たのだといいます。
水源を持つ自治体は、ほとんどが過疎地です。限界集落と呼ばれる場所も多いでしょう。
そこに水利権を「1000万円で売って欲しい」などと持ちかけられれば、簡単に地主は手放してしまうと思うのです。しかし、そうなってしまったら、その下流域の人々の暮らしはどうなると思いますか?
すべて中国資本に牛耳られ、水道の使用量も農業用水も、病院や学校で使用する水も、尽く中国支配になってしまうのです。
そうなれば、どれほどの高額な利水費用を請求されるか判りません。
そして、彼らが今一番興味を示している都道府県が、多くの山林をかかえる北海道や長野県だというのです。
身近なところでは志賀高原には、国有林が多く、また、和合会や共益会という財団が管理している場所がほとんどですから、簡単に中国資本が乗り込める余地はないと思いますが、菅などの穂波、佐野地域を下流に持つ場所には、その権限がありません。
また、飯山戸狩地区などには、やはり、盲点も多いでしょう。
ここは、早く本腰を入れて地域の水源を国有林化しなければ、危険なことこの上ありません。
「水」は、生命の源です。この事実に早く目を向け、対策を講じなければ後世に大変な危機を招きかねない問題だと思います。