ほっ・・・が危ない。 [心理の不思議 14]


[ハート]ほっ・・・が危ない。



    雨の日にバスや電車の車内に傘を忘れたこと、ありませんか?

    網棚に置いたバッグを忘れて降りてしまったこととか・・・。

    わたしは、電車の中に大きなうさぎの縫いぐるみを忘れたことがあります。(>_<)

    どうして、あんな大きな縫いぐるみを忘れるのか、自分でもかなり不思議だったんですが、バスや電車の車内には、人間が陥りやすい「ほっ----とスポット」があるようです。

    人がいつ物を忘れるのかというと、それは、緊張状態が解けた瞬間だといわれます。

    たとえば、朝、奥さんから「この手紙は大事な手紙だから、絶対に忘れないでポストへ投函しておいてね」などと念を押されて出勤したご主人が、すっかりそのことを忘れて夕方帰宅してしまった----という時など、正に、この「ほっ----とスポット」が働いてしまったからに他ならないのです。

    ご主人は、奥さんから大事な手紙の投函を頼まれたことで一種の緊張状態にあったわけですが、途中でその手紙がちゃんとカバンの中へ入っているかを確かめた瞬間、彼の心の中にあった緊張が解けてしまったわけです。

    「ああ、ちゃんと手紙はあるな」

    これでほっとしたために、今度はそれをポストへ入れなければならないという気持ちが吹き飛んでしまったというわけなのです。

    これと同じ論理で、雨の日のバスや電車内の傘の忘れ物が発生するのだそうです。

    雨を避けてようやくバスや電車へ乗りこめたことで、そこに「ほっ---とスポット」が生まれるのです。しかも、下車する際になり既に雨が小降りだったりすれば、もう忘れるための条件はバッチリです。

    わたしも、ひと抱えもある大きな縫いぐるみを電車の中まで運びこめたという安心感で、一気に緊張が解けて、ケロリとそれを車内へ置き忘れてしまったわけですね。

    そんなわけで、皆さんも「ほっ---とスポット」にはくれぐれも注意して下さいね。

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<今日のおまけ>


    推理作家の横溝正史の有名な名探偵・金田一耕助シリーズの「犬神家の一族」は、1934年から5年余り正史が結核治療のための療養生活を送った上諏訪の風景や見聞きしたことをモデルに書いたものだったんですね。

    知りませんでした。

    例の有名なシーンの脚が湖から突き出た演出も、諏訪湖がイメージにあったからでしょうか?

    正史は、1945年から3年余り岡山県倉敷市真備町に疎開していて、金田一シリーズを書いたのだそうですが、小説を読むと岡山県の方言や風景の中にも、何となく何処かの高原らしい雰囲気も感じられるなどしたので、不思議には思っていました。

    背景を知ると、「なるほど」ですね。


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