おしゃまな二歳児 [日々の雑感 5]


おしゃまな二歳児[あせあせ(飛び散る汗)]



    わたしが共同浴場へ行くと、まだ二歳ぐらいと思われる幼い女の子が六十代のおばあちゃんと入っていた。

    女の子は、金魚のおもちゃを湯船に浮かべながら、足先だけを湯船に入れる格好で座り、じっと無言でわたしの方を見ている。

    あまり、この辺りでは見かけない祖母と孫の顔だが、湯船に入っているおばあちゃんに、

    「上がってばかりいたんじゃ風邪をひいちゃうから、お風呂には入ろうね」

    と、言われても、小さく首を横に振るだけで、やっぱり無言である。

    わたしも、かけ湯をしてから湯船につかると、ちょうどその女の子と顔の位置が同じくらいになった。

    女の子は、なおもじ~っとこちらを見ている。ニコリともしない。

    すると、しばらくして、女の子が突然、口を開いたのだ。

    「おばあちゃん、どうしてこの人、あたしを見ているの?」

    この人って、わたしのことか?

    すると、おばあちゃんは、「誰も、見てなんかいないよ」と、答える。

    しかし、その女の子は、首を振り、

    「ううん、見てるもん-----」と、言ってから、おばあちゃんの方へ顔を向け、こう口走ったのだ。

    「きっと、あたしが可愛いからよ。可愛いって、つらいわね~~~」

    ぬわんだとおぉぉぉぉ!!

    誰も、お前を見ちゃいないし・・・・。可愛いなんて、思ってもいないし・・・・。(-_-;)

    なんという、自惚れ娘なんだ???

    驚いたおばあちゃん、わたしの方を見て、実に恥ずかしそうに頭を下げた。

    女は、怖い。こんなチビでも自分の魅力を認めて欲しいのだ。

    きっと、このおしゃま娘は、保育園(通っていたとしたら)でもこの調子なんだろうな。

    大変だ~~~~。


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<今日のおまけ>


    そう言えば、金魚のおもちゃで思い出した。

    わたしは、中学生の頃、放送部だった。

    お昼の時間は、だいたいいつもビートルズの曲をかけるのが定番で、実に芸もなんもない怠惰な部員だったが、ある時、とんでもない大ポカをしでかした。

    ビートルズ・ナンバーをレコードでかけるつもりで、間違って恐ろしい物をかけたのだ。

    日本童謡の名曲、『金魚の昼寝』だ。

    そうだ。あの「赤いべべ着た可愛い金魚  お目々を覚ませば  ごちそうするぞ」----だ。

    それを聴いた教室の生徒たちが何を思って給食を食べていたのかは知らない。

    噂では、牛乳を噴き出した男子もいたとか・・・・。

    慌ててすぐにレコードをかけ直したが、まあ、------そんなもんだった。




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