話の内容、判っていますか? [ちょっと、一息 13]


[電話]話の内容、判っていますか?



    雨降りですね~。

    春雨にしては、かなりの大降りです。

    このところ、天気の悪い日が多いですね。

    明日は、長野マラソンだそうですが、果たして晴れるのでしょうか?

    ホテルや旅館には、参加ランナーたちが大勢宿泊しているとのことですが、街中が活性化するなどの経済効果があまり表面化しないので、いま一つピンと来ません。

    まあ、元々が彼らは観光目的の宿泊客ではないので、それなりに潤うのは宿泊施設関係者のみということでしょうか・・・。

    スタート地点が長野市内へ移ってしまい、NHKでの生中継もなくなってからは、地元の関心も年々薄れて来ているようで、明日がマラソン当日だということを知っている人は、わたしの周囲には一人もいませんでした。
    
    長野マラソンも、近頃は局地的関心事になってしまっている感が否めませんね。





    ところで、以前、このブログにも書いたのですが、最近の日本人はとみに他人の言葉の真の意味を理解する能力----いわゆる『読解力』が衰えているそうです。

    まあ、わたしも人のことは言えないのですが、役所などから届けられる細かな文字がびっしりと羅列している調査票など、開いただけで読む気をなくします。

    書かれている文章が役所独特の言い回しであったりするので、何度読み返しても確実な意味が伝わらないのです。

    もしや、住民にわざと判らないように書いているのではないかとさえ勘繰りたくなるほど、難解な言い回しを使用しているようにも思えるのですが、たぶん、こうした書類の文章を考える職員自身が、どう書いたら相手へ伝わりやすい文面になるかが理解出来ていないのではないかとも推測されるのです。

    役所から送られて来る書類だけではありません。

    普段の会話の中にも、こうした『読解力』の低下は見受けられます。

    たとえば、他者への忠告が、何と相手には激励の言葉のように受け取られていることもあるのです。

    「そういう意味で言っているわけじゃないのに・・・」

    と、思わず凹むことはありませんか?

    人間は、耳の痛い苦言でさえも自分に都合の良いように解釈してしまうという習性があるため、オブラートに包んだようなどっちつかずの言い方などは、読解力の乏しい相手には、時に真逆の意味で伝わってしまうことさえあるのです。

    ストレートに「そういうことは不愉快だからやめなさい!」といえば角が立つ。

    しかし、「そういうことは不愉快に思う人もいるので、考えものですね」などとやんわり注意しても、「でも、愉快に思う人も大勢いるわけよね」と、相手が解釈する可能性もあり、そういう場合は、相手がどれほど言葉の真意を汲み取る力があるかと見極めたうえで、忠告の方法を変えなければならないのです。

    では、『読解力』を鍛えるためには、どうしたらいいのでしょうか?

    それは、やはり多角的な視点でものを見たり考えたりするという習慣を身に付けることだといわれます。

    一昨日、京都で起きた自動車暴走事故を例にとってみましょう。

    加害者が病気であるという報道がなされたとしても、「本当に報道は正しいのか?」という視点が大事なのであり、加害者が病気であった場合の社会的波紋と、そうではなかった場合の周囲への影響の違いなどを、様々な方向から考察する意識が必要なのではないかと考えます。

    あなたは、他人からの指摘を内容通りに把握する力を持っていますか?

    一方的な思い込みだけで、相手の言葉を解釈してはいませんか?

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<今日のおまけ>


    昨日、我が家へご近所の女性が配り物を持ってやってきた。

    その女性、いつもは口数も少なく、実に大人しい印象のなかなかの美人だ。

    最近、ご主人が足を悪くしたらしく、夫婦二人で寄り添うように散歩をする姿が見受けられていたので、話の途中で父親がそのことに触れた。

    途端、何がどうなったのか、彼女のおしゃべり機能にスイッチが入ってしまった。

    「主人の足だけれど、骨の圧迫骨折が元で神経がヘルニア状態になっていて、その神経の二本があたるので脚が痛みで動かせないわけで、手術をすれば治る可能性もあるみたいなんだけれど、失敗すれば歩けなくなって車椅子になるかもしれないと先生もいうので、手術するのはやめて出来るだけ歩く回数を多くして骨を丈夫にしようということで----」

    声高にガンガンと語り始めてしまった。

    こんな話し方をする女性だとは思っていなかった父親は、その爆弾トークに唖然!(゜o゜)

    どうやら、父親の一言が、辛いリハビリを夫婦で耐えている彼女の気持ちの堰(せき)を、一気に切ってしまったようである。

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