色のマジック [日々の雑感 17]
色のマジック
色の不思議は、まだまだあります。
色は、住んでいる地域や国によっても微妙に変わるということをご存知ですか?
わたしも、このことは初めて知りました。
海外旅行の失敗で、良くある話ですが、旅行先で見付けた素敵な色のシャツが、日本へ帰って来てからワクワク気分で荷物から取り出して、
「あれ?こんな色だったっけ?」
と、がっかりすることがあるのです。
実は、わたしにも同じような経験がありました。昔、アメリカ旅行で買った帽子の色が、帰国後に見たら何となく現地で見た時のイメージと違ったのです。
どうして、こんなことが起きるのかというと、色というものは、その現地の日光の強さ空気の乾燥度合い、空気中の塵の多さなどによって、かなり異なって見えるのだそうです。
日差しが比較的穏やかで湿度の高い日本で見るのと、空気が乾燥している中央アジアや地中海で見るのとでは同じ青色や赤色でも、鮮やかさに違いが生じるわけです。
また、東京と北海道の食べ物を比べた場合、空気が澄んでいる北海道の食べ物の方が色も鮮やかに見えて、より美味しそうに感じるものです。
これも、わたしが体験したことですが、東京の夕日と信州の夕日では見え方がまったく違い、東京の夕日はまったく眩しくなく、どんよりとして見えたのに対して、信州の夕日はギラギラとして眼が開けられないほどのもので、あまりの違いに戸惑いを感じたほどでした。
しかし、逆に東京でしか感じられない素敵な色という物もあります。
シックな大人の色----と、俗に呼ばれる物がそれです。
くすんだ----とか、渋い----とか言われる色がそれにあたります。
この色を今度は東南アジアや地中海で見ると、ぱっとしない野暮ったい色に見えてしまうようで、反対に、地中海や東南アジアなどで買った服を東京で着ると、異常に派手に思えてしまうのだそうです。
また、太陽光の下と蛍光灯の下では、色の見え方も全然変わりますよね。
蛍光灯の下ではダサく見えてしまう緑系統の色も、さんさんと降り注ぐ太陽光の下では、元気いっぱいの活発な色に見えるのです。
つまり、スポーツのユニフォームの色を決める時も、そのスポーツが屋外で行なうものなのか、屋内で行なうものなのかでは、自然と選ぶ色も変わって来るというものです。
色は、その場所で着たり見たりするからこそ映えるので、場所を移動しても美しいかどうかは、一概には断定できないという面白さを持っているようですね。
<今日のおまけ>
夕方からの大雨は、雷も鳴って、まるで梅雨の終わりのような感じでしたね。
空模様がかなり怪しかったので、今日は散歩をやめました。
ヤフーの質問コーナーにもあったのですが、この不景気で、実際、スーパー等の試食コーナーでお腹いっぱい食べることにしている人が増えているそうです。
家庭の事情でそうせざるを得ない人たちがいることを、一概に非常識とは言いきれない現実があります。
わたしも震災以降、インスタントラーメンについているスープの素を他の料理にも調味料代わりに用いたり、野菜も芯の部分まで徹底的に使うようになりました。
お茶もペットボトル入りを飲むのをやめ、アイスコーヒーも自分で作ることにしました。
でも、昔は麦茶も自家製の煮出し用を使っていましたし、それで別に何の不便も感じなかったわけです。
そう考えると、これまでの生活はなんと贅沢なことをしていたのか----と、反省しきりです。