地元愛? [日々の雑感 17]


[家]地元愛?



    東日本大震災によって被災地の雇用悪化が続いている。被災地に工場などの事業所を持つ企業の中には地元雇用の縮小を余儀なくされるケースが相次いでいるためだ。被災者雇用に名乗りを上げる企業も増えているが、求職者の地元志向も手伝い、支援企業側が用意する都市圏での再就職に踏み切れないなど、「雇用のミスマッチ」も顕在化しているようだ。



    と、YAHOO!ニュースに出ていた。


    出稼ぎは東北地方の代名詞のようなものだったのに、近頃の若者は、いや、四十、五十代の人たちでさえ、地元を離れて就職することを躊躇っているらしい。

    被災したことで、これまで以上に地元のために何かしたいと思う気持ちが、遠方での就職に二の足を踏ませているという見方もあるが、おそらく、それだけの理由ではないと思う。

    何故なら、もともと地元にあった会社が被災したため、別の地域へ工場を移すので、そちらで働いて欲しいと言われた従業員たちが、一度に離職しているという現実もあるのだ。

    つまり、本当の意味でお金に窮しているので働くのではなく、彼らにとっての職場は、言わばもう一つの家なのではないかと思われる。

    お金よりもコミュニティーが大事で、そのコミュニティーから切り離されるくらいなら、仕事をやめた方がマシだ----と、考えるほど、地元離れが出来ない人たちなのではないだろうか。

    だから、若者たちも、都会へ出れば給料も高い仕事につけることは判っているにもかかわらず、地元離れ、親離れが出来ないために、何が何でも被災地から離れたくないと思うのだろう。

    また、中には、被災地を離れると義援金がもらえなくなるかもしれないとか、仮設住宅の抽選についての情報を入手するのが難しくなる----との懸念を持つ人たちが少なくないのも、地元依存を強固にしている理由の一つだと言われる。

    これは、早く就職先を見付けて、今後の生活を立ち行くようにしようという政府や経済界の思惑とはまったく違う現実といえる。

    つまり、復興のための第一歩でもある目算が外れたということである。

    しかし、もしも、彼らが本気で地元を復興させたいと思うのなら、都会へ出るのは怖いとか、これまでの友人たちと離れ離れは嫌だ----などといっている場合ではない。

    企業の中には、そんなコミュニティーごと丸抱えするつもりで雇用を進めるというところもあるやに聞くが・・・。

    何か、はっきりとは言えないが、被災者の人たちの中に「この際どんな我儘も許してもらいたい」と、いうような気運が生まれ始めているのではないかとさえ思えるのだ。

    どうも、イマイチ釈然としない感がぬぐえないニュースであった。

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<今日のおまけ>



    やっと、お天気になりましたね~。

    でも、また、台風が接近しているようで、今年は本当にいつもの年とは違うなァ・・・と、思います。

    今日は、クリームシチューを作りました。

    市販のルーを使うのですが、どうももう一つコクが出ません。

    こういう時は、牛乳を加えると良いという話ですが、わたしは、あまり牛乳入りのシチューは好きではないので、代わりにバター(マーガリンでも可)を少し加えます。

    これで、グンと味が締まります。[手(チョキ)]


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