連載小説 [ちょっと、一息 4]
連載小説
珍しく家へやって来た弟が話していた。
「お姉ちゃんの新聞連載の医療小説、なかなか評判いいらしいぞ」
弟は、外ではわたしが小説を書いているということは、口が裂けても自分からは話さない主義だ。
でも、先日、弟の知り合いの看護師さんから、そんな噂を聞いたらしい。
やっぱり、小説を書いている以上、面白いと言ってもらえるのは、ありがたいし嬉しいものだ。
わたしは、自分で言うのもなんだが、褒められて伸びるタイプだと自覚している。(笑)
普通の人のように外食を楽しんだり遠くまで買い物に行ったりも出来ず、病気のことなどで、いつも落ち込むことばかりの毎日だが、こういう話を聞くと、ちょっと元気になれた気がする。