食料が足りない [日々の雑感 15]
食料が足りない
昨夜のニュースで放送していたのだが、被災地には食料(あえて料を使います)がたくさん集まっているなどという情報は、あまり信ぴょう性がないようだ。
衣類や毛布などは順調に集まったそうだが、何処の避難所も毎日の食料にはとにかく困窮している。
生野菜が足りない、ご飯が足りない、汁物がない、甘いものがない、果物が欲しい、温かい物が食べたい・・・・。
地震直後は、命が助かっただけで安堵していた被災者の方々にも、震災から二週間がたち、現実に今後生きて行くための模索が始まったのである。
一度、避難所を出て自宅へ戻った人たちも、電気や水道、ガスなどのライフラインが復旧していないために、ご飯だけは避難所で食べているという人も多い。
また、避難所を出て親戚などの家へ身を寄せていた人たちの中にも、「いつまで、ここにいるつもり?」などと、言われて、いたたまらず再び避難所へ戻って来るという例も少なくないという。
被災した市民が8万人というところは、この人数分の食料を用意しなければならないわけで、自衛隊の食糧テントの中には、昨夜の時点で11万食が確保されていただけであった。
つまり、今朝の朝食を配れば、夕飯分が配れるかどうか判らない。
しかも、一食がおにぎり一つ、または、こっぺぱん一個といった状況で、一日二食を分配するのがやっとだという。
それでも、昨日は、缶詰一個が付いたそうだ。
どう考えても、この量では栄養失調になるばかりだ。行政の手が届きにくい避難所では、餓死者も出ているという話も、あながちデマではないだろう。
避難が長期化すれば、今は食糧を無償提供してくれている各メーカーも、一社また一社と手を引く自体にもなりかねない。
「戦後の食糧難を思えば、何のことはない」
そう笑っていたお年寄りもいたが、小、中、高校生のような育ちざかり食べざかりの子供たちは、かなり辛いものと思われる。
「今一番、食べたい物は?」
そう訊ねられた少女が、はにかみながらこう答えていた。
「----お肉が食べたい」
初めまして。
せっかく命が助かっても、辛い避難所生活のお話を聞いていると、
なんとかならないものかと、悲しくなります。
アメリカ在住のため、とにかく募金するしかないのですが、
きちんとそれが生かされているのか…。
by ガンガンガン速 (2011-03-25 16:39)
ガンガンガン速さまへ>
初めまして。
コメント、ありがとうございます。
本当に、そうですね。
せっかく命が助かったのに、避難所での生活がさらに苦しさに追い打ちをかけるようでは、あまりに残酷だと思います。
せめて、プライバシー保護のため、阪神大震災の時のように、避難所の中を段ボールで仕切ったらどうか・・・との専門家の意見もありますが、それが、都市部の災害と違うところで、お隣同士の関係が緊密な東北地方では、相手への遠慮もあり、それが簡単には出来ないのだそうですね。
食事が満足でないだけでなく、色々な面が避難所暮らしを大変な物にしているようです。
ガンガンガン速さんは、アメリカにお住まいなんですね。
おっしゃるように、募金がきちんと被災地のために生かされているのか、懸念されますよね。
必要なところに、必要な物資が迅速に届くことを願わずにはいられません。
by わたすげ (2011-03-25 21:37)