ランドセルの色は? [心理の不思議 9]
ランドセルの色は?
最近のランドセルは、色のバリエーションがとても豊かですよね。
ライトピンク、ビビッドピンク、ブラウン、ライトブルー、ネイビー、ブラック、レッド、イエローなどなど・・・・。
わたしの子供時代には考えられないことでした。
そのため、今の子供たちの感性は、「女の子だから赤が好き」とか「男の子だから黒でなければおかしい」などという色彩的偏見はかなり薄れているようにも思えます。
でも、わたしの従姉は、小学生の時、学校でただ一人、黄土色のランドセルを背負って登校していました。今考えてみれば、大した度胸だったと思います。
では、何故、かつての子供たちは色に対して「女は赤orピンクが好き」「男は黒or青が好き」などという決まりごとを信じてしまっていたのでしょうか?
ところが、こんな決まりごとは、日本人だけに通用する認識だということは、あまり知られていません。
他の諸外国には、そもそも「男の子の色」「女の子の色」などというものはあり得ないのだそうです。
女の子が黒い鞄を持っていても、男の子が真っ赤な鞄を持っていても、それを妙だという人などいないのだそうです。
では、どうして日本人だけがこのような色彩的偏見を持つようになってしまったのでしょうか?
それは、昔からの日本文化が影響し、子供が保育園の年長さん頃から周囲の大人たちによって刷り込まれてしまう感覚なのだというのです。
つまり、その頃までの小さな子供には、特別にそうした色の偏見はないのだそうで、ちょうど物心が付く頃になって、
「やっぱり、男の子だから青だろう」「女の子だから、ピンクが可愛いわ」
などという、大人たちの言葉で、「女のあたしが青いランドセルでは変だと思われるんだわ」とか「男のぼくがピンクは好きなんて言ったら、バカにされるんだろうな」などと考えるようになり、大人の言葉に従ってしまうことで、女は赤が好き、男は黒が好きと、いつの間にか思い込んでしまうのだと言います。
ですから、その認識のまま大人になると、日本人は、女性用は赤い色の表示、男性用は黒い色の表示と思い込んでいるため、海外旅行をした際などに、赤い表示の男性用トイレなどへ誤って入ってしまい、顰蹙を買うというようなポカも起きるのだそうです。
とにかく、そんな訳で、今の小学生は実に羨ましいですね。
もしも、わたしが新入生だったとしたら、断然スカイブルーのランドセルを選んだと思います。
実は、小学校低学年の水泳の時間、わたしだけが水色のベルト付きを着ていたのです。
他のクラスメートたちは、皆、紺のスクール水着だったのですが・・・・ね。(^_^;)
<今日のおまけ>
山ノ内町は、今日、町長選挙が告示されました。
とにかく、この不景気をどうにかして欲しいというのが町民全員の願いだと思います。
山ノ内町は、観光と農業の町ですから、この二つをうまくコラボさせることが不可欠です。
それには、これまでのような一業界、一業者ばかりが得をする政策ではなく、町全体のイメージアップが大事だと思います。
地獄谷野猿公園がスノーモンキーブームで世界的注目を集めていますが、ここだけを見て帰るというような一点観光では、町の活性化には何の役にも立ちません。
町民がやる気を起こし、頑張ろうと思う気運が必要なのです。
今、町内には「温泉」と「ご利益」「食」、そして「スピリチュアル(ゆるキャラ)」という四要素が生まれ始めています。
こうした要素を上手に組み合わせて、ぜひ魅力ある街づくりに生かして頂きたいものです。