話し方の三分テクニック [心理の不思議 7]
♣ 話し方の三分テクニック
自分は、どうも相手にうまく言いたいことを伝えられないと、思う人は案外多いものではないでしょうか。
一生懸命説明しているつもりなのだが、相手がもう一つこちらの考えを理解してくれないということって、よくある話ですよね。
こういうことを解消するには、やはり、ある程度の「話し方のテクニック」を学ぶ必要があるようです。
「友だちと話をしている時は、自分の気持ちが相手に伝わらないなんてことないのになァ・・・・」
と、思う人も、いざ、初対面の人に何かを説明する時は、どうもこちらの意図が伝わりにくい----こういうこともあると思いますが、それは、友人はあなたがどのような発想をして、どのようなことに興味を持っているのか端からある程度の予備知識があるので、話がスムーズに伝わるのです。
しかし、初対面の人にはその予備知識がありませんから、あなたの言いたいことを把握できずにいる訳です。
では、どうしたら、あなたの言いたいことを相手にはっきりと判らせることが出来るのでしょうか?
それには、大きく言って、四つのテクニックが必要なのです。
一つは、あまり使い慣れていない言葉を使わないことだそうです。自分を格好良く見せようとか、難しい言葉を使おうとか思わずに、自然体で話をすることです。
もう一つは、話の内容が10あるとしたら、10一度に話そうとするのではなく、少しずつ区切って説明することが大事なのだそうです。それも、一つの内容にかける時間は3分が限度で、同じ内容の話をダラダラと続けてはいけないということです。
そして、もう一つは、とにかく、話したい内容を予め準備し、整理しておくことです。そうすれば短時間に相手に順序良く話を聞いてもらうことが出来ます。
最後の一つは、何と言っても、話の場数を踏むことです。友人や知人以外の大勢の人と話をすることで、自然とどう話せば相手が判ってくれやすいかのコツも飲み込めて来るものです。
そして、話の切り上げ方も大切です。
相手が「判りました」と、言った時に、話を切り上げましょう。そのあとで無意味な世間話などを続けていると、せっかく相手が理解してくれた話が、また最初へ逆戻りなどということもあるのです。
最近の、特に煩雑な内容を含んだ会話には、言い忘れや言い間違い、言い損じなどが付き物です。
もしも、あとで言い忘れなどがあった場合は、すぐに対処できるように予め相手に連絡先を訊ねておくことも必要なことだと思います。
<今日のおまけ>
ご近所のホテルで働いている仲居さんがぼやいていました。
「お客さんが決まっている料理以外の物が食べたいと言うので、女将に相談したところ、あえなく却下!それを伝えたら、お客さんは激怒。翌朝、そのお客さんの部屋の前を通ったら部屋のドアが少し開いていて、その隙間から、室内にいたお客さんと目があってしまった。ものすごい顔で睨まれた。もう、しばらく、ホテルへ行きたくない」
ホテルの宿泊客がいきなり食事のメニューを替えてくれということなど、よくある話だと思うのだけれど、やはり、直前ともなれば無理なのでしょうか?
板挟みの仲居さんは気の毒だなァ・・・と、思いました。(-_-;)