中高年は暗いところが苦手 [心理の不思議 7]


[ひらめき]中高年は暗いところが苦手


    若い人は、どちらかというと店内照明が暗めの店の方が落ち着くというそうですが、60代以上の人たちにとっては、店内照明の暗いところは、敬遠の対象になるそうです。

    これは、60代以上の人の子供のころの体験に関係しているのだそうです。

    60代以上の人たちが子供の頃の家の照明は、現代に比べればかなり暗いものでした。それでも明るい場所は、家族がそろう居間ぐらいなもので、その他の部屋の照明はかなり薄暗かったのです。

    しかも、60代以上の人たちには子供の頃親に叱られると、押し入れや物置の暗い場所で反省させられた経験のある人が案外多かったのです。

    つまり、暗い場所は、「怖い」「寂しい」「悲しい」などの負の記憶と密接に結びついているのが、60代以上の人たちの感覚なのです。

    ですから、中高年の人たちは、使っていない部屋の電気も点けたがります。

    時には、部屋の中が明るくないと眠れないという人さえいるのです。

    また、居酒屋などの裸電球一つの場所でしか、仕事の終わりの一杯を楽しめなかった記憶から、暗い照明に対するイメージは、「汚い」「安い」「貧乏くさい」というマイナスのイメージしか持てないのです。

    ですから、皆で楽しくお酒を飲んだり食事をする場所やスーパーなどの買い物をする場所には、出来るだけ明るい照明が欲しいのです。

    そういえば、わたしもどちらかというと、暗い照明は苦手です。

    学生時代のコンパの席で、パブのうす暗い照明にクレームを付けたこともありました。

    特別に、暗いところが嫌いという訳でもないのですが、やはり、人の顔をはっきり見たいと思う気持ちから明るい場所が好きなのです。

    もしも、わたしを食事に誘って下さるような奇特な方がいましたら、出来るだけ明るいレストランを予約して下さいね。(笑)


<今日のおまけ>


    若者は、狭い空間で育った経験から狭い場所が落ち着くようですが、中高年は、広い一軒家で育った人が多いので、狭い店にはあまり入りたがりません。

    しかし、若者は、子供の頃に押し入れに閉じ込められたような経験がないものですから、平気で薄嫌い照明の店にも入ります。

    「癒し」と一口に言いますが、年齢や育ちによってもその要素はまったく違うということを覚えておいて下さい。




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