女心は、複雑ですね。 [日々の雑感 14]


[バー]女心は、複雑ですね。



    一昨日は、通院日でした。

    あえて、何科とは言いませんが、わたしの座る椅子の隣へ、お母さんと5歳ぐらいの女の子が腰をかけました。

    女の子は、とてもテンションが高くて、実に嬉しそうに身体を動かしては、お母さんに、静かにしなさいと叱られていました。

    でも、女の子は、お母さんの忠告など何処吹く風で、「あたし、この先生大好き!とても、良い先生だよね」と、上機嫌でニコニコしています。

    患者は、どうやら、この女の子のようで、これだけはしゃいでるところを見れば、大したことではないんだろうな・・・と、考えました。

    やがて、その女の子の診察の順番が来ました。

    「〇〇さん~~」

    と、看護師さんが、女の子の名前を呼んだ瞬間です。

    何がどうなったのか、それまでニコニコしていた女の子が、突然、大きな声で、

    「うえ~~~~ん!!」

    と、泣き出したのです。お母さんは、いつものこととばかりに、平然と娘の手を引いて診察室へ入ります。

    すると、診察室の中から、何ともすさまじい声が聞こえて来ました。

    「バカ~~~!!先生のバカ~~~!!ウギャァ~~~~!!」

    「何するんだ~~~!!バカ~~~!!」

    女の子の絶叫です。

    先ほどまで、あんなに良い先生だと褒めちぎっていたはずなのに、今では、バカ先生の連続です。

    待合室にいるわたしは、おかしくて、おかしくて、思わず口を手で押さえて笑ってしまいました。

    ようやく、治療が終わり、診察室から女の子がお母さんに手を引かれて出て来ました。

    もう、泣きやんではいましたが、顔は真っ赤です。

    「頑張ったね。偉いね」

    看護師さんに褒められても、女の子はふてくされたままでしたが、お母さんがお礼を言って二人で二、三歩歩き出した時、女の子が口を開きました。

    「やっぱり、あの先生、良い先生だね」

    「本当ね・・・」

    お母さんは、さりげなく返事をしていましたが、わたしは、もう我慢が出来ず、噴き出してしまいました。

    女心は複雑です。

    嫌いも好きも、紙一重ですからね。

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<今日のおまけ>


    一昨日、病院で母親を診察して下さった先生と偶然お会いしたので、母親が検査に来られなかったわけをお話しした。

    「その後、如何ですか?」

    と、先生が訊ねるので、薬を飲んだらかなり良くなりましたと、答えると、ホッとした様子で帰って行かれた。

    ちゃんと、筋は通しましたからね!

    姐御看護師殿。[手(パー)]


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