彼女が教師をやめた訳 [日々の雑感 5]


[リボン]彼女が教師をやめた訳[リボン]


 知り合いの女性に最近、教員をやめた人がいる。

 その女性に理由を訊ねると、一言で言って、最近新しく教員になった同僚たちとあまりに話が合わなくなったからだというのだ。

 世代の違いということではない。要は、同僚たちの知識や教養レベルがあまりに低く、それに合わせなければならない自分が疲れてしまうということであった。

 まず、言葉が判らない。漢字が読めない。教師としての学問的知識だけではない、人間としてのプラスアルファーがまったく備わっていないというのである。

 そのため上司や年長者に対する敬語がまるで話せないし、あわよくば仕事をしないで済まそうという姿勢ばかりが目につき、ストレスの溜まり通しだったというのである。

 その彼女が言うには、最近の若者は言葉も貧弱で、人間性の深みが感じられないということである。また、独身の彼女は、「どうして結婚しないのか?」と、よく訊かれるそうなのだが、「尊敬できる人がいない」と、いうのが答えだそうだ。

 確かに、近頃は、尊敬できる人間などほとんど存在しない。彼女の理想の夫婦像は、互いにライバルのように切磋琢磨出来るものだが、そんなことを今の男性たちには望むべくもないと言う。

 自分自身が成長できなくて何の結婚か?と、考えているのだ。

 わたしも、こういう考え方は判らないでもない。世の中に独身の女性が増えている一番の理由は、ここにあるように思える。夫の付属品に甘んずることを潔しとしないのである。

 また、夫側にも女性を付属品とするほどの知性も経済力もない。

 話の内容がお互いに同等のレベルではなく、「ここまでは話せるけれど、ここからはやめておこう。どうせしゃべっても判らないだろうから・・・・」などと、気持ちにブレーキをかけながら会話をするのは、苦痛でしかない。

 彼女は懸念する。「教育レベルは、今後何処まで落ち続けるのだろうか?」と-----。

 これからは教員免許を大学院修了者にしか交付しないとする民主党案の意味も、ここにあるのではないかと思うのである。

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<今日のおまけ>


 近頃、たった10円、20円の差が元で、店側とお客との間でトラブルになるケースが増えているという。

 客側は、たとえ10円でも安く買い物をしようとするし、店側は、どうしてそんな細かいことにいちいち気を回すのかと、反論するのである。

 わたしも、安売り広告を見てきたという客が、100円のクリームパンが80円で買えなかったことに腹を立て、店主と喧嘩をしている場面に遭遇したこともある。

 どうしてこんな世知辛い世の中になってしまったのだろうか?しかし、こんなつましい庶民の暮らしを横目に、これまで政府は何百、何千億円という気の遠くなるような金を、湯水のごとく浪費して来た訳である。

 (スーパー堤防などという荒唐無稽なものを本気で400年もかけて造ろうとしていたのだから、仰天だ)

 スーパーで見かけたある男性客は、「何だか、日本という国に住むことがバカらしくなった」と、呟いていた。




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